誕生

4/4
388人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
水晶玉は魔力に反応し、光る。それがほんの一握り分だとしても。だが子供にはその魔力が無かった。 「いったい・・・どういう」 バロンはそれ以上言葉が出ない。 バロンは子供を抱いたまま固まっていた。 それからバロンは妻の居る部屋へ行った。 「貴方その子の魔力は?」 「嗚呼、凄いぞ」 「あら、そうなの」 バロンは嘘をついた。その嘘を信じ喜ぶマリア。バロンは心苦しかった。 「名前はどうしましょうか?」               「そうだな・・・レンジはどうだ」
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!