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「わかっているぞ、お前が何処に隠れているかッ!!」
王女は喚いた。
…だが、古参兵は、老人の言い付けどおり返事もしなければ姿も見せなかった。
王女のほうは、獲物探しにすっかり時間をとられ、これ以上大聖堂の中を駆けまわって祭壇のロウソクを折ったり、
聖人の像を叩き割ったり旗を引き裂いたりする暇がなくなってしまった。
古参兵は、そんな王女を生きた心地もなく目で追いながら、鬼火のように燃える王女の目を見ていた…
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