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…だが、古参兵が
『竜の背に跨がって飛ばん‥』
と歌いだすと、突然柩が崩れ、それと共に心が軽くなった…
こうして古参兵は歌い続けた。王女は三度柩の山を築こうとした。
が、そのたびに柩の陰から死者達の頭蓋骨や骨が覗いた ‥
ついに夜が明け始めた。
王女は、まるで大聖堂の秩序を気にしているかのように…
全ての柩を引きずって元の場所へ戻し、自分は自分の死の床へ横になった。
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