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何故か、王女は大人しくなりだし、声に今までの荒っぽさがなくなって、優しささえ現れた。 古参兵は、すっかり向きを王女の方に変え、目を大きく見開いて王女を見た… 王女は顔から足先まで白くなっていた。 王女は、そのしなやかな両手で古参兵を抱き、それから柩ともども持ち上げた… もはや、王女は喚くこともなく優しく頼むのだった 「私の優しい兵士よ、さぁ、お立ちなさい。 お前は私を苦しみから救ってくれたのですよ」 そう言って、王女は古参兵が柩から出るのを自ら手助けし、大聖堂の中へ連れていった。 古参兵は寒さを骨身に感じ、手早く服を着た。喉に渇きを覚えたが元気を取り戻した… 外は既に夜が明けていた。 二人は、やがて外へ出た 兵士達が、やって来て二人を見た時、驚いた 古参兵は、にっこり微笑み、救われた王女も嬉しげだった。 直ちに兵士達が王様のもとに駆け寄り、王女が生きていて、兵士も無事であることを報告した… .
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