涙のわけ

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嫌な予感と緊張が交差して震え始める手。 『早くしないとシャワーから出てきちゃう!!』 決意を固め携帯を開いた。 メールを見てみると… 「え………何これ……」 見事に私の嫌な予感が的中する。 『お前は甘えん坊さんやな』 『俺はお前がいないとあかんねん』 『お前以外の女は女ちゃう』 とある女性に送信している形跡が残されていた。 とある女性とは、私が知っている人。 バイトの現場が一緒になればいつも私の面倒をしっかりみてくれる先輩だった。 送信履歴を確認すると…… 私→彼女→彼女→彼女→私→彼女→彼女…… 一目瞭然で私よりも先輩と頻繁に連絡を取り合っていた事実を知ってしまった。
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