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次の日、俺は名刺に書かれた住所に向かっていた。
「ここか…」
見上げたのはボロいビル
二階の窓に名刺に書かれた建物名が記載されている
彼女の事務所は二階にあるらしい
(他は違う会社が入ってるみたいだな)
正直、あまり近づきたくないような会社名ばかりだが
ビルに足を踏み入れると、中は意外と綺麗だった。
物音一つしない
俺の足音だけが廊下に響く
(不気味なくらい静かだな…)
階段を上がってすぐにぽつりと見えた扉
二階全域が彼女の事務所になっているらしい
(意外と緊張するな)
チャイムを鳴らして扉を開ける
「おはようございます。昨日、名刺をいただいた神威夜都です…いない?」
事務所内に彼女の姿はなかった。
(仕事か?それにしても鍵を閉めないで出掛けるとは不用心な…)
キョロキョロと事務所内を見渡すが、やはり彼女の姿はない
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