第二章「退治屋の実態」

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(出直すか) 「あ、半妖君いらっしゃい」 俺が扉に手をかけた時、背後から声をかけられた。 振り替えるとそこにはバスローブ姿の彼女 「シャワーを浴びていたから気づけなかった。着替えてくるから座って待っててくれ」 「はい…」 髪を拭きながら彼女は部屋を出ていった。 椅子に腰かけた俺は事務所内を見渡す。 (至って普通だな。退治屋っていうから色々変なのが設置されているかと思ったけど) 逆に殺風景なくらい、ここには何もない (綺麗に掃除されてるし、彼女が自分でしているのか?) 「待たせてすまない」 スーツに着替えた彼女が出てきた。 昨日下ろしていた髪は全て綺麗に上げられていた。 その手にはもちろんタバコ 「あ、お茶入れてくるな」 「お構い無く」 「遠慮するな。こう見えても客をもてなすのは好きだ」 再び彼女が部屋を出ていく
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