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執事姿を想像しながら歩いていると、またもや類の声で現実へと戻される。
「あー…執事が……」
「何か変な想像してたでしょ」
はい、その通りです。
面目ない……
軽く妄想の世界へとトリップしてました。
てか、あたしって……そんなキャラだったっけ?
「みこが聞いてなかったみたいだから、もう一度だけ言うよ?」
「あっ、うん……どうぞっ」
今度こそはちゃんと聞こうと耳を傾ける。
「午後からだけど……もし、みこさえ良かったら一緒に回ろうか」
「えっ…」
自分から言おうと思ってたことを先に言われ、少しだけびっくりする。
それと同時に嬉しさが込み上げて来た。
「うん、喜んでっ!」
「良かった…」
「ちなみに文化祭期間中はコスプレOKだから、執事姿を激しく希望します!!あたしもメイド服で行くからっ」
「そんなに執事が好きなんだ……うん、別にいいよ」
あたしの剣幕に苦笑しつつも、類はその頼みを承諾してくれた。
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