第1話 『準備期間~開会式』

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執事姿を想像しながら歩いていると、またもや類の声で現実へと戻される。 「あー…執事が……」 「何か変な想像してたでしょ」 はい、その通りです。 面目ない…… 軽く妄想の世界へとトリップしてました。 てか、あたしって……そんなキャラだったっけ? 「みこが聞いてなかったみたいだから、もう一度だけ言うよ?」 「あっ、うん……どうぞっ」 今度こそはちゃんと聞こうと耳を傾ける。 「午後からだけど……もし、みこさえ良かったら一緒に回ろうか」 「えっ…」 自分から言おうと思ってたことを先に言われ、少しだけびっくりする。 それと同時に嬉しさが込み上げて来た。 「うん、喜んでっ!」 「良かった…」 「ちなみに文化祭期間中はコスプレOKだから、執事姿を激しく希望します!!あたしもメイド服で行くからっ」 「そんなに執事が好きなんだ……うん、別にいいよ」 あたしの剣幕に苦笑しつつも、類はその頼みを承諾してくれた。 .
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