第1話 『準備期間~開会式』

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「分かってるよぉ、人前では大っぴらに目立つ行動はしたくないし……仕事の依頼さえなければ、私もごく普通の女子高生なんだから」 見た目は普通の女子高生だけどね…… でも、握力とか走る速度は忍者らしく、クラス1番だけど。 忍者の身体能力というものを隈なく見てみたいような気がする。 「とりあえず、あたしは今からクラスの準備作業に行くけど、ちぃはどうする?別にサボってもいいけど、アンタだけ顰蹙買うかもよ?」 貴重品だけを持って席を立つと、ちぃにそう告げる。 「はいはい、分かってます。幾ら私が可愛いからって、みこちんヤキモチ妬いちゃやーよ♪」 「ごめん、本気で殴っていいかな?」 「じょ、冗談に決まってんじゃない♪やだなぁ、みこちんってば♪」 慌てて訂正するちぃは言葉遣いはアレだけど、顔は必死だった。 ちなみに、パンチ力は一般人(であるはず)のあたしの方が上だった。 ゲーセンのパンチマシーンで勝負したことあるしね。 .
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