第1話 『準備期間~開会式』

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だって軽く想像しただけでもカッコ良かったんだもん。実物見たら多分卒倒間違いなしだねっ! ごめんなさい、ちょっと大袈裟だったかもしれない…… 「そういうみこのクラスは何をやるの?」 「えっ?」 お祭り事にあまり関心のなさそうな類から逆に聞かれ、思わず口ごもってしまう。 「僕ばかり聞かれてもズルイ気がしてね。隣だからすぐ解るだろうけど」 確かに一方的に質問攻撃してたのは自分の方だ。 それにあたしは変な格好することないし…… 「……お化け屋敷だよ」 あたしを見る類の視線に耐え切れなくなり、素直に白状した。 「みこは何かのお化けの格好でもするの?」 「ううん、あたしはメイド服着て、入口で案内係だよ」 「何でメイド服なの?」 「昔、大富豪が暮らしてた洋館って設定らしいから」 「なるほどね」 .
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