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始まりは唐突だった。
「君、潜入捜査課に新しく配属する事にしたから」
「はい?」
そう。
まさに唐突だった。
「潜入捜査課ですか?」
聞いた事がない。
「とりあえず、この場所に向かってくれ」
上司に紙を手渡される。
「転属理由は……」
「君の無事を祈っているよ」
上司は俺の転属理由を教えてはくれなかった。
というわけで、俺は指定された場所を訪れている訳なのだが……。
「……」
ここが本当に「潜入捜査課」なのか?
俺はドアを開いた。
「いらっしゃいませ~。あら、お兄さん。初めて?」
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