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俺は後ろを向いて着替えた。
「終わったぞ」
タケルからの合図。
俺は振り返った。
「ぁ……」
香恋という名前は伊達じゃない。
ドレスを着たタケルは、メチャクチャ似合っていた。
「似合ってる……」
「皮肉か?」
しまった。
あくまでもタケルは男扱いしなければならない。
「さて、依頼内容の確認だが……」
タケルは俺から封筒を奪った。
「ここに2枚のチケットがある。これを使ってあるパーティーに潜入する」
「で?」
「ボクたちの仕事は証拠を掴むところまで。その後は、依頼者に引き継ぐ」
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