綿菓子:花火:初恋

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「…………!?」 瞬間、彼の目が大きく見開かれる。 驚愕したかのように。 あれ……なんか間違っちゃった? 私が顔を引き攣らせていると、一呼吸置いて元の調子に戻った彼が今度は私に問う。 「……何で?」 その声はいつものように乾いていたけれど、表情はどこか穏やかで。 いつもと何かが違う彼に戸惑いながら、私はもごもごと答える。 「え……だって、いつもと違ったから…どうかしたのかなって……」 何だか恥ずかしくなって、最後の方はしょぼしょぼになりながら言って、チラリと反応を窺うと--------、 あろうことか、 笑って、いた。
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