。゚常磐゚。

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清盛がゆっくりと近付いてくる。 ギシ、ギシと不気味な音をたて。 私は何処へ連れて行かれるのだろう。 母は助けてくれるのだろうか。 涙にまみれた顔をあげると、清盛は手を差し出していた。 ……手なんか握りたくない。 憎い……、 私から愛しいあの方と子を奪ったこの男が……。
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