。゚常磐゚。

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膝の上の拳に力を込め、唇を噛み締めていると、微かだけれども力強い泣き声が聞こえた。 「ぁあ~んっ!あ~んっ!!」 牛若の泣き声だった。 きっとお腹が空いたのだろう。 と、不意に肩をそっと掴まれた。 「赤子が泣いている。 ……早く奥へ」 促されるままに奥の間へ行くと、子供達が安心したような顔を向けた。 駆け寄ってきて、裾を引きちぎらんばかりにすがってくる。
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