。゚清盛゚。

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ずっと恋い焦がれていた人がいた。 あれはそう、桜舞う季節。 彼女が十五才の時、清盛は初めて彼女を見た。 清盛はその時三十二才、 いい年をして馬鹿馬鹿しいとも思ったが、高鳴る胸が落ち着く事はなかった。 ふと気付けば彼女を探していた。 もっとも彼女は清盛の事など知りもしないだろう。 清盛は人並みに色恋は経験してきたつもりだったが、彼女に関しては何の役にもたたなかった。
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