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「おい!聞いたか?
義朝様の赤子が常磐の腹にいるらしいぞ!」
「あぁ、知ってるよ。
義朝様はいい男だものな。
常磐もあの方だったらなびくさ」
……今のは空耳だろうか?
確認するため、普段ならば話しかけることはないだろう名も知らぬ下級官吏に話しかけた。
「今の話本当か?」
「あっ!清盛様!
申し訳ありません、無駄話をしてしまいました」
「構わぬ。
それよりも今の話……」
話しかけられた事だけでも珍しいのに、女絡みの話。
呆気にとられたような顔をしていた。
当たり前の反応。
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