リカコ:19歳

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小さな店だったが、マリナさんが言うには、曜日違いで15人ほど女の子が居るらしい。 私の先程までのダメージは、マリナさんの優しい言葉や対応に、少しずつ回復してきていた。 ローションなどの店で使うものと、使用済おしぼり入れや消毒、うがい液の場所など、マリナさんは一から丁寧に説明してくれた。 男性スタッフに聞いたら、どうやらマリナさんは売上No.1らしい。 …納得。 それから、衣装は店にあるものを着ても良いとの事だった。 そしてあらかた説明を聞き終わった頃、体験とはいえ私に初めてのお客がつけられた。 延長が無ければ、通常の持ち時間は30分。 そして1本幾らという世界だ。 店のドレスを着せられた私は、ドリンクを持って客のいる席へ向かった。 目眩がする。 自分は、 今から、 見ず知らずの他人のアレを…。 席に着き、客の横に座った。 「こういう仕事、初めてなんだって?ラッキーだな、俺!」 席に着くなり客が嬉しそうな顔で言った。 顔、といったが暗くてハッキリは見えにくいから、嬉しそうな声、と言うべきか。 「は、はい。宜しくお願いします。」 「まぁまぁ、さっ!もっと寄って!」 グイと体を引き寄せられ、客の顔が近寄る。 30代のサラリーマン…、かな。知り合いでない事にまずは安心した。
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