リカコ:19歳

7/12
前へ
/563ページ
次へ
あまりに急な出来事に、ビックリしている私を気にする様子もなく店長は言った。 「口でした事くらいあるんやろ?練習や。うちはピンサロやからな。」 完全に体が固まった。 店長の目は真剣だ。 切れ長の一重が私を見据える。 「わ、私…、聞いてません…。」 「あんた、ここまで来てそれはないわ。まずは一日やってみぃ。」 私に近寄り、ガタガタ震えて力が入らない私に迫る。 怖い…。 店まで着いてきた私が馬鹿だったんだ。 後悔が頭を駆け巡ったけど、もう覚悟を決めるしかなかった。
/563ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7097人が本棚に入れています
本棚に追加