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大切な、
大切な宝箱を閉じるように
俺は
重く、
冷たい瞼を閉じた
*君がいたあの日々
「グリムジョー」
「んだよ」
「俺の宝箱をやる」
「…は?いらねぇよ、んなもん」
創られたニセモノの月の下
俺とウルキオラは居た。
「…明日が、また、始まるな」
「もうそんな時間か」
創られた空間には
時間もなにもない
太陽さえも、
俺等を照らす光さえもない
「このまま時が止まれば良いのに」
「…何言ってんだテメー」
「グリムジョー…駆け落ちするか?」
その言葉に思わず吹いた
「何言ってんだ!アホか!!」
「照れてんのか」
「んなわけねぇだろ!…あ~もう寝るぞ!!」
ズカズカと来た道を戻る
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