真白

時は江戸時代、どこにでもあるようなお話にございます。

侍の家に引き取られた真白。
本妻、義兄弟達の扱いは、それはもう酷いもので、召使いか奴隷のように真白をこき使いました。
やれ飯の支度、やれ掃除、やれ着替えの手伝い…
時には怒鳴られ、殴る蹴るなど日常茶飯事。
小さな村の話し、村中の皆が真白を可哀想にと言うようになっておりましたが、いかんせん、父親は浮気の負い目がある。口出し、手出しは出来ないという情けなさ。