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うーむ、やっぱり可愛いな……。
幼さの残る、綺麗と言うより可愛いという言葉の似合う顔が、小柄な体と見事にマッチしていて、これはまさに芸術ですなうんありがとう神様――
「? どうしたの……健一君」
心の中で神様に感謝をしていたら、姫が首を傾げて聞いてきた。
そこで、アイツにすぐに会える妙案を思いついた。
「姫……」
俺は体ごと姫の方を向き、顔をグッと近付けた。
「え? ど、どうしたの健一君?」
体を縮こまらせて怯えたように言う姫。
こ、これは……やばい、鼻血が出そうな破壊力だ……!
俺は更に体を近付ける。
予想ではそろそろアイツが――
「――ッスーパーイナ○マキィィーーック!!」
な――
気付いた時には遅かった。
俺の体は元居た場所から五メートルは吹っ飛んでいた。
「大丈夫ですか、お嬢さん? 気を付けた方がいいですよ。最近は危ない人が多いから」
「は、はぁ……」
そして俺を吹っ飛ばした本人は姫に優しい言葉なんかを掛けていたりする。
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