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「なぁ功成、お前はとりあえず、お前の家に送ればいいのか?」
功成は、ん、と軽く返事をして、
「いや、礼の居るアパートに送ってくれ。外国から帰ったら礼の居るアパートに真っ先に行くって約束してるんだ」
自らの恋人の名前を口にした。
†
「ここだ」
という功成の言葉で、そのアパートを見てみれば、それはとてもとても大きなアパートだった。
「え? マジでここ?」
思わず聞き返してしまう。
「まじでここ」
律儀に言葉を返してきてくれた。
しかし、ナタデココみたいに言わんでも……。
「すごく綺麗なアパートだね……」
姫も助手席からアパートを見上げ、驚きの声を上げていた。
「ここって家賃とかやばいんじゃないの?」
気になってしょうがない事を功成に聞いてみる。
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