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「ラブラブ生活なのか?」
「…………あ、健一、車はあそこに停められるから」
ごまかした!
「ってめぇ、やっぱしてんのか! 歯ブラシも茶碗も二組あるのか?!」
「健一君、段々変な事を言い始めてるよ?!」
姫のツッコミが横から入る。
だが、今の俺はその程度じゃ止まらない!
「功成、言い訳があるなら今のうちに聞くぞ!」
「くっ、今さら言い訳はしない……だが、俺は絶対にこれ以上の情報は漏らさん!」
確固たる意思を見せる功成と、にらみ合いを続ける。
すると横から姫が、おそるおそる話に入ってきた。
「あの、とりあえず、さっき功成さんが言った場所に車を停めたらどうかな?」
俺と功成は揃って姫の顔を見た。
むぅ、確かにその通りだ。
今は道路の端に車を停めてるが、これは迷惑になるからな。
俺はゆっくりと功成の言った駐車場に車を走らせた。
そして、車を停めると、三人でアパートの入り口に向かう。
「功成は、礼の両親とはもう会ったのか?」
中に入り、エレベーターの方へ向かいながら聞く。
さっきの家賃関係の話で気になったからだ。
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