小さな夏の思い出

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俺の家は代々医者の一家で、これから先の将来も無論決まっている。 親の敷かれたレールをただ淡々と歩み続けたいた虚無感から、唯一離れられる俺だけの空間… 無我夢中で車を走らせている間だけは、翼を大きく広げられるような自由な時間だ。 いつしかその走りは、『皇帝』と呼ばれるまでに上り詰めていた。 それと同時にまたあの虚無感に囚われてしまう…… そう アイツが現れるまでは……
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