甘味料

2/2
前へ
/70ページ
次へ
大好きだった飴も 今思うと 少し物足りないから 良かったのかも 胸高鳴った電話も 愛してるという言葉も 食べ過ぎて飽きた味みたいに いつからかありふれて 君にとっては錆びてたの? いつかまた味わう頃 懐かしさに美味しく感じるかも なんて割り切った解答 それこそ無意味で 素っ気ない夢のよう この手を振り払って 君の世界へ帰って行った その先の現実はどう? 酸味の効き過ぎた後味は濁って 顔をしかめてんじゃないのか? 夢ならば夢で良いから それ以上は望まないから 醒めた時悲しくなるなら いっそもう終わらせてよ さよならはいつもそう 苦みだけ だから甘さがわかるんだろ
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加