第一章、熱いあいつは一体目。

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「ふぁああああ……… 眠みぃ………」 ドスドスドスドスドス………… 揺られ、進む。 真上に太陽の眩しさを感じながら、背中に真上以上の暖かさを感じながらゆっくりすすむ。 「ザラマンダー………後どれくらいだ?」 「キュルア……」 相棒にして、俺の火の精霊。ザラマンダーが可愛らしく鳴いた。 巨大な蜥蜴。風貌はその一言で伝わると思う。真っ赤な体皮に背中からチボチボと火が揺らめいていた……… まぁ俺がその上に寝っころがってるわけだが。 火が移らないのはアレだ。 それが只の炎じゃ無いからだ。 自然界の火の元素が集まって顕現されたのが精霊の炎だ。 意志を持った炎と言って良い。 ちなみに、ザラマンダーが俺になんて返したかって言うと〔後2時間位〕 まぁ、訳すとこんな感じだ。 俺は昔から精霊や、召喚獣、動物と意思疎通が出来るんだ。 だから、まぁダチに成れるって訳だ。 「了解。のんびり行こうや。相棒。」 俺は涙目になりながら、ザラマンダーに声を返してまた目を瞑った。 「ギュアア……」 ザラマンダーの返事を辛うじて耳が聞き取ると同時に俺は闇に意識を委ねた。 次に目を覚ましたのは、巨大な学園の門前だった。 目的地、ラグナレク魔術学院。
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