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「デケェ…………」
めちゃめちゃデカい門。
敷地は見た感じ地平線の先まで続いてそうだ………
てか門………
デカすぎ………
「これはどうやって開けるんだ……?
ギガンテスやサイクロプスすら余裕で入れるぞ?」
門の鉄は複雑な模様で、横幅は10メートル、縦8メートル。
間違いなく、人間相手に作らた物じゃ無さそうだ。
「んで………どうやって開けるんだ?
これ……」
俺の力じゃビクともしなさそうな門をどうしようか悩んでいたが、不意に声がかけられた。
【汝は何者だ】
「うおっ!?……
門が喋った………
成る程……コイツ自身が門番か……」
顔や口が出現した訳じゃ無いがどこからともなく聞こえた声。
【我問う汝は何者だ】
再び門が聞いてくる。せっかちな様だ。
俺は首が痛くなるかもなと苦笑しながら、上を見上げて言った。
「今日から此処で学ぶ事になったリブルだ。一応遅れたが、こうして来たんだが、どうすりゃいい?」
そう。俺は田舎でジジイと暮らしてたが、先月ジジイが死んでジジイがここの学園長に話を通してたらしい。
まぁ、到着は1時間目に間に合う様にって言われてたが、太陽は今は真上まで来ちまったけどな。
【暫し待て】
門は俺の話を聞くと、そう返して固まった。
どうやら学園長とやらと通信してるのかもしれないな。
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