第一章、熱いあいつは一体目。

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「デケェ…………」 めちゃめちゃデカい門。 敷地は見た感じ地平線の先まで続いてそうだ……… てか門……… デカすぎ……… 「これはどうやって開けるんだ……? ギガンテスやサイクロプスすら余裕で入れるぞ?」 門の鉄は複雑な模様で、横幅は10メートル、縦8メートル。 間違いなく、人間相手に作らた物じゃ無さそうだ。 「んで………どうやって開けるんだ? これ……」 俺の力じゃビクともしなさそうな門をどうしようか悩んでいたが、不意に声がかけられた。 【汝は何者だ】 「うおっ!?…… 門が喋った……… 成る程……コイツ自身が門番か……」 顔や口が出現した訳じゃ無いがどこからともなく聞こえた声。 【我問う汝は何者だ】 再び門が聞いてくる。せっかちな様だ。 俺は首が痛くなるかもなと苦笑しながら、上を見上げて言った。 「今日から此処で学ぶ事になったリブルだ。一応遅れたが、こうして来たんだが、どうすりゃいい?」 そう。俺は田舎でジジイと暮らしてたが、先月ジジイが死んでジジイがここの学園長に話を通してたらしい。 まぁ、到着は1時間目に間に合う様にって言われてたが、太陽は今は真上まで来ちまったけどな。 【暫し待て】 門は俺の話を聞くと、そう返して固まった。 どうやら学園長とやらと通信してるのかもしれないな。
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