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スタート位置には何人もの人がスタンバイしている。
俺が着くと丁度アナウンスがなった。
『あ~…んじゃ…始めまーす……ハァ』
テンション低っ!!
『位置について~…よ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』
「って、長ぇよ!!!」
『~い、どん!!』
俺がつっこむと同時にスタートになり、俺は遅れてしまう。
つーかわざとだろ放送委員コノヤロウ。
ろくな奴いねぇよ。
仕方なくスタートし、少し進むと紙が机に並んでおいてある所があり、そこで何人かの生徒が絶叫していた。
「だれかこの中に北斗●拳の伝承者はいませんかァァァ!!?」
「電話が切れてるのに受話器にむかって「ちょっ…!!もしもし!?もしもーし!!?」って言った事ある人はー!?」
「織田信長さんいませんかァァァ!!?」
………うわーお。
予想を遥かに越える内容だな。
ていうか不可能だろ。
そう思いつつ、紙に手を伸ばす俺。
「頼む…!!」
マシなもんきてくれ…!!
そうして俺が引いた紙の内容は…………
“自分にとって大切な二人の人間(その二人は只今喧嘩中で、一人は超美人のお嬢様であり変な兄がいて、もう一人はポニーテールでかなりエロい女の子である事が絶対条件。)”
「異様になげぇ!!!?そして具体的っ!!!?」
なんだコレ!!?細かっ!!
しかもこれどっちも女の子じゃねーか!
だいたいこの条件、絶対書いた奴の好みだろ!!
「こんなの都合よくいる訳……」
…いる訳…………。
……いる……訳……。
…………………………。
……………………いた。
………………思っくそいたわ。
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