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魔王を二人従え、担当の先生の元へ。
「おっ!犬神。借り物は見つかったのか?」
この人は……なんて名前の先生だっけ?
もうΩ先生でいーや。
なんでΩかはノーコメントで。
「えーと……この二人なんですけど……」
Ω先生に借り物内容の書かれた紙を渡すと、紙、睨み合う魔王二人、俺、の順に見て、同情するような、呆れるような複雑な表情をした。
「……先生。」
「………何も言うな……お前も大変だな…ほらお前らが一着だ。」
Ω……あんたいいやつだな。
もう出番ないけど。
とりあえず一着の旗を貰い。二人を連れて帰る事にした。
「二人共もういいよ。」
「うむ?そうか。ところで……」
「借り物の内容はなんだったんだ?春少年」
「「詳しく教えて貰おうか。」」
息ピッタリですね。分かります。
「えーと………自分にとって大切な人…かな?」
うん間違ってはいない筈だ。
「た、大切!?それは私の事か!?私の事なんだな!」
「た、大切……私が……春少年の……大切……」
二人は予想外の食いつきを見せ、たじろぐ俺。
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