13173人が本棚に入れています
本棚に追加
/343ページ
「え？フツーに大切だけど…？」
友達だし、二人共俺に好意もってくれてんだし。
「「…大切…………ﾎﾟｯ…////」」
その後、何故か顔を赤らめ、上機嫌の二人であった。
†
「……………………」
「ぷっ…犬神……かわええで…？…ﾌﾟﾌﾟｯ…」
目の前で虎牙先輩が大爆笑している。俺を見て。
俺を見て。それはもう穴が空くほど。
大切なので二回いいました。
それは何故なのか？
皆さんは覚えているだろうか？
俺が参加する最後の個人競技の名を。
その名は……
「“にゃんにゃん☆メイドリレー”に男子が出るってそうそう無いで……よかったな犬神……ﾌﾟﾌﾟｯ」
……皆さんはもう見当が着いただろうか？
そう、今の俺はメイド姿だ。
しかもメイクしたり、カツラ被ったりしてないので一目で男とわかる。すなわち笑いを狙ってるとしか言いようのない外見になっちまってる事だろう。
「…なんで…私が…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……」
部屋の隅でﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言ってるのは、俺と同じフリフリのメイド服を着ている被害者の紅葉だ。
ちなみに参加するのは俺、紅葉、桜さん、葵らしい。
ぶっちゃけキモいとしか言いようのない俺と違い、元が美少女なだけに超似合っている。
砕いて言えば超カワイイ。
ちなみに本人に言ったら顔を真っ赤にさせつつの正拳を顔面に喰らった。
喰らう瞬間、走馬灯が見えた気がしたけど、気のせいだと思いたい。
最初のコメントを投稿しよう！