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「おーい春いる…か…?
………なんでメイドふ…プッ…ぎゃはははははは!!!」
「…プッ…ククッ……あ、あかん……わはははははは!!!」
俺らが控え室がわりに使ってるテントに
急に入ってきて、俺を見るなり爆笑する小太郎。
小太郎に触発され、笑いを堪えきれず、ついに爆笑し始めた虎牙先輩。
うん。ムカつくね。
あーあ、二人共死んでくんねーかな。
頼むから死んでくんねーかな。
ものすごく痛い死に方してくんねーかなァァァァ!!!!
「あははは☆春くんイジメられてるねー♪」
「…二人共……笑うの……ダメ……」
俺が紅葉と共に部屋の隅でいじけていると、少し遅れてメイド服に着替えてきた上級生二人の声が後ろから聞こえてきた。
二人のメイド姿が着になり、
俺が振り向くとそこには――――
「…春君……大丈夫……?」
「にゃはははは☆ねーねー春くん。この格好どぉ?似合う?似合う~?」
――二人の天使が降臨していた。
服は俺と紅葉と同じ白を基調としたメイド服なのだが
桜さんのはわざとなのか、サイズが少し小さめで、紅葉達にはないツインマシュマロが強調され、もう、なんか凄まじい事に。
葵は葵でこの面子の中で一番メイド服がピッタリ似合っているかもしれない程マッチしている。なんというか元気さが際立ち、天真爛漫な雰囲気を醸しだしている。
だが良い事ばかりではない。
俺が見とれていると、背後から――
「へぇ~~?私の時には対して反応しなかったのに……この二人のはまじまじと見るんだ~。フーン………」
紅葉……いや死神の声が……
お父さん、お母さん。…俺………今まで楽しかったよ……
逝ってきます☆
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