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†
「……………」
「……いや……うん……大丈夫か小太郎?…なんかごめん。」
小太郎……怖ぇよ。
無表情で涙を流すな。下手なお化けより怖い。
いや、マジで。
「……何か…人として大事な……なにかを……失った気がする……」
うん。
メイドのお前見て皆引いてたからな。
尊厳的な物だろ。失ったの。
いや、ホント出なくとよかったよ俺。
それとホント悪かったよ小太郎。
オイ!ヨダレ、ヨダレ!ショックでヨダレでてるぞ!
「それにしてもまだはじまらんのかいな?えらい遅いなぁ…?」
虎牙先輩がそう呟く。
俺達三人は、サヤ、龍崎、千華、茜さんが出場する“コスプレでコスプレさせろ!”を見る為、グラウンドよこの、観客席にいる。
だが、肝心の競技がなかなか始まらなかった。
そして、する事が無くった小太郎が、先程の出来事を思い出し………ああなった。
それにしても始まらないな~
他の観客もイライラしてきて……アレ?なんで男子しかいねーの?
アレ?なんか皆さんテンションがおかしーんだけど。
なんか、遊園地に来た時にはしゃぎすぎて思いっ切りズッコケるガキンチョ並のテンションなんだけど。
なんか鼻息荒い人いるし。気持ち悪ッ!!
『皆さん!!お待たせしました!これより、“コスプレでコスプレさせろ!”を開始したいと思います!』
「あ、やっと始まっ………」
「「「うおぉぉぉぉ!!!!待ってましたぁぁぁぁ!!!!」」」
うるさっ!!?
台詞最後まで言わせろや!
だからなんでそんなテンション高ぇんだよ!皆バカか!?バカばっかなのか!?馬と鹿しかいないのか!?
「馬と鹿だな……あいつら最早ケモノだから。」
小太郎ォォォォ!!!!
テメッ、誰がうまい事言えっつったよ!!!
つーか、毎度毎度復活が早過ぎるんだよ!人間か?お前?
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