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†
～控室でのやり取りから約１５分後～
グラウンドは――――
“混沌（カオス）”だった。
鼻の下を伸ばし、キモい小太郎。
興奮のあまり鼻血をだす観客。
苦笑いする虎牙先輩。
キモい小太郎。
怒る観客。
キモい小太郎。
ア然とする俺。
キモい小太郎。
キモい小太郎。
キモい小太郎。
キモ…「しつこいっ!!?もうやめて！私の心をタンクローリで踏み荒らさないで！」
泣いて懇願してきた小太郎を蹴飛ばし、
さっき見た競技内容を思い出す。
ネコ耳メイド、ナース服、巫女装束……
とにかく様々なコスプレをした部の代表の女子達が、その部のイケメン野郎や、エースの人間を連れていき、そいつらをコスプレさせ、仲睦まじくゴールする。
それを見た部の仲間がそいつに嫉妬し怒り狂う。
怒ってる奴が居るのはそのせいだ。
まぁ、小太郎や鼻血だしてる観客共みてーに純粋にコスプレだけで喜んでるやつもいるみてーだが……
純粋っつっても内容は不純だな。
まぁ……アレだ。
この競技はコスプレした女子が好きな男子にコスプレさせてから、ゴールするってモンらしい。
俺の頭にサヤ達の顔が浮かび上がる。
いやな予感しかしねェェェェんだけどォォォォ!!!!!
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