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†
「よし、行こうか春少年。」
「待て待て待て待て待て待て!!!!!」
俺は龍崎に連れられ、今さっき用意された服に着替えた所だ。
龍崎が出場しようと言ってくるが、一つ問題がある。
それは………
「茜さんの警察官に犯罪者っていうチョイスは分かるよ?千華の看護婦に死人ってのも………まぁ……分かる。けどさ……
巫女に“天使”ってどーよ?」
純白の服。翼。頭上のわっか。
どうみても天使だ。
ていうかなんで天使?
チョイスおかしいだろ。
なんで和に対して洋でくるんだよ。接点が皆無じゃねーか。
最早お前が何考えてんのか俺分かんねーよ。
「ん?そうか?可愛らしいと思ったのだが……」
龍崎さん。相性を考えて下さい。
俺ら二人が並んだら違和感MAXじゃねーか。
「……………」
「……?…なんだよ龍崎?」
急に龍崎が思案顔で黙りこむ。
「…………今気付いたのだが……春少年。」
「ん?」
「……………君は何故、私を名前で呼ばないんだ?」
…………はい?
「紗耶少女も、猪狩先輩殿も、茜先輩殿も………みんな名前で呼んでいるのに………何故だ?何故なんだ?」
「…………いや…ちょっ…」
近い近い近い!!!顔近い!!!
なんか初めて会った時もこんなんじゃなかった!?
デジャヴュ!?
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