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というか、どこから来たのだろう…
魚を背負った白いネズミが現れた。
?「どうされました、ドレスのお嬢さんとチョッキのウサギさん?」
ウ「あんた…何だ?」
『誰だ』と聞かなかったのには理由がある
よく見ると、背負うと言うより…背中が魚のネズミだからだ。
魚「まいったなぁ…一応魚です、これでも。」
…魚らしい。
魚「ここで、姫のために湖を守っているんです。」
ア「そう。…その…魚さん。ガラスの靴を見かけなかった?」
魚「ええ。見ましたよ。」
ア「どこ!?どこで見たの!?」
魚「ガラスの靴なら、ウサギさんが持ってるじゃないですか。」
ウ「違う、これは片方。もう片方の靴は知らねぇか?」
魚「『もう片方の靴』なら知りませんが、『ガラスの靴』ならそこに。」
ア「……………。」
…屁理屈こねてんじゃねぇよ!
そう心の中で叫びつつ、ニコニコしながら言った。
ア「そう…ごめんね、ありがと。」
それから魚(?)は靴やら片方やらと、ずっとぶつぶつ呟いていた。
?「ガラスの靴なら知ってるが。」
いきなり背後から声がした。
ア「うわぁ!誰!?」
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