家作り競争

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外に出た瞬間、眩しくて目を瞑った。 風…植物…果物の臭い… ア「お父さん…?」 …え?お父さん!? 口から漏れた言葉に、思わず驚く。 急いで目を開けると、建設中の家と大きな草原が目の前に広がっていた。 ア「あれ…扉は?」 いつの間にか、後ろは森からの道になっていた。 ウ「見えぬ物だから見えないのか…見えないから見えぬ物なのか…」 イ「結局見えぬなら見えないでいい。さぁ、早く。」 …あんたら何ですか。 二人…というか二匹に放っていかれそうなので、黙ってついていく。 ア「あれ…3つも家を建てるの?(汗)」 イ「いや…真ん中は次男のニタコ、右端は三男のサンタの家だ。」 建設中の家には、トカゲやら鳥やら… 様々な動物達が建設を手伝っていた。 イ「俺達は兄弟で…誰が一番早く家を作れるか、競争しているんだ。」 ウ「要はあんたの家を一番早く作れば、情報をくれるんだな?」 そうして、ウサギとインケツさんは何やら話をして… ウサギは建設を手伝いに行った。
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