毒リンゴとウサギの穴

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ア「はぁ…はぁ…」 10分も走っただろうか…ウサギはまだまだバテそうにない。 そんな事を考えていると… ウサギが、ぽっかり開いた穴に飛び込んだ ア「ふえぇぇぇぇ!?」 …いや、底見えませんって。 ア「これ…流石に死ぬよね…(汗)」 さらに、そっとふちから穴を覗き込む。 ドンッ…背中を押されたような…。 ア「きゃぁぁぁぁ~!!!」 小人達「頑張って、白雪姫!」 ア「アリスだってば~!!!」 声は届いたかわからないが、一応叫んでおいた。 どんどん落ちていく…。 ア「やっぱり死んじゃうのかな…」 落ちながら考えていた…今までの人生を。 両親は、小さい頃に亡くなったそうだ。 私自身、全く記憶がない。 そうして、貰われた先が今のところ。 ただ、小さい時でも1つだけ覚えている言葉がある。 あの言葉… 「使える子供なら何でもいいわ。」
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