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「別にお前に彼女がいるんやったら俺は別れてもええよ。
ただ、彼女がいるって事を言わへんかったのが腹立ってしゃあないんや」
「い、いや違うんです!
あの子は彼女やないんです」
汗流しながらそんな必死に言われても信じられへん。
「彼女やないんならなんやねん」
「あの子はキャバクラで知り合った子で、カラオケに誘われたから仕方なく一緒に行っただけです」
「ふーん」
「ふーんって…完璧に疑ってるでしょ!」
「まぁな」
「信じて下さいよ…。
あの子はホンマに彼女やないんです」
「彼女やなかったとしても、何でカラオケに誘われたからって一緒に行ったん?
その子、お前にモーションかけてたんやないの」
「カラオケに誘われて行ったのは…ちょっと、ベロンベロン酔っ払ってて、ついっ」
「嘘つくな!
お前ベロンベロンになるまで酒飲まへんやろ!
何でお前いっつも嘘つくねん!」
「す、すみません!
確かにベロンベロンに酔っ払ってって言うのは嘘です!
でも、その子ホンマに可愛かったんですよ」
こ、こいつ…。
「なら…俺とその子、どっちがカワエエの?」
「はい?」
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