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「え、なに?
なんて、言いました?」
もう一度聞き返してくるコバ。
恥ずかしいから二度も言いたくなかったけど、なんか悔しかったからもう一度聞いた。
するとコバは「大輔さんに決まってるでしょ」と、小さく笑って言った。
「…ホンマに?」
「当たり前です。
あの子とはカラオケ行ったきり会ってないし、2年前から俺の彼女は大輔さんだけですよ」
「っ///」
恥ずかしすぎるコバの言葉に顔が熱くなるのを感じる。
多分、今の自分の顔は真っ赤なんやろな…。
くそ…コバのアホ。
お前のせいで心臓バクバク言うてるやろが。
「大輔さん」
「コバ、ごめん」
「…」
「宮迫さんのこと、まだ謝ってなかったから」
「別に良いですよ。
俺、もう気にしてないですし」
「宮迫さんと歩いてたのはホンマにただの付き合いやから。
俺が好きなのは、お前だけや」
コバの目を見て、真っ直ぐ言葉を伝える。
コバは優しい笑顔を浮かべると手を握り、歩き出した。
俺もその手を握りしめる。
これからも
ずっと一緒にいよう。
end
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