始まりはやっぱり

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 今日も朝はやって来た。  そして僕はとにかくひたすら走っていた。  なぜって?  学校遅刻しちゃいそうなのに急がない方がおかしいだろう。  それに、遅刻したくない理由は他でもなく、貴重な時間を無くしたくないからなんだ。  なんとか間に合ったかな。ホッとして机にごろにゃんした頭上から 『おはよう!間に合ったね!』 その声に思わず10㌢位跳び上がって後ずさり・・・・・・。 『あ・・・まあね!』 声があきらかにうわずる。 『なによ、その反応!私は妖怪だとか?』 両手を腰にあてて、ちょっと不機嫌そうに口を尖らせた彼女が言った。 『だいたい遅刻だったら一緒に帰れないじゃない!今日が何の日か・・・・・・』 そこに担任が割り込むように教室に現れた。 『野原、鈴原、夫婦げんかは後にしろ!』  教室内は大爆笑。  嗚呼、最悪。 やっぱり尻に敷かれるタイプに見えるわけね。  俺たちはそんな軽い関係じゃないんだけどなぁ
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