常識と非常識

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「それで桐葉、ちゃんと盗ってきたんだろうな?」 カズヨシと呼ばれた男は、何かを要求するようにチビっ子に手を差し出す。 「ったく。お前よ、まさか先祖代々盗賊やってる家系なのにコンビニの弁当すら盗んでこれなかった・・・・・・なんて言わねぇよな?」 ・・・・・・なにやら聞いてはいけない話を聞いてしまった気がする。 先ほどの話しぶりから、こいつらも対人なんたらフィールドってのを使っているんだろう。 しかし声だけは丸聞こえのようで、天北も目をぱちくりさせながら男達の方を眺めていた。 いくら姿が見えないったって・・・・・・アホだろ、こいつら。 「・・・・・・・・・・・・なさい」 「あ?」 「・・・・・・ごめん・・・なさい」 チビっ子は俯いたまま謝っていた。 ・・・・・・身体を震わせて、今にも泣き出しそうな声で。
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