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ーー桜が舞う4月。
この並木道には今、沢山の生徒が学園に向かって歩いている。
俺もその中の一人ではある。
何故、この学園に通わなくてはならないか?
それには理由がある。
1ヶ月前、組織から任務が言い渡された。
俺は入ったばかりで、これが初任務となるわけだから少し胸を膨らませ聞いているととんでもない事を言われたのだ。
「キミは今から修督音学園でソリッド使いを11人集めなさい」
そう言うのは組織の幹部の女、名前は宮沢 言葉。
特徴は髪が長く、背も高い。
「ふむ、わかった。ま、最初にしちゃ簡単だな」
「ちなみに女の子の姿で行ってね」
「……はぁ!?」
い、意味がわかんねぇ。
女装しながら探せって?これになんの意味が……
「あ、意味はないからね。ただの私の趣味だから」
ニコニコするコイツを殺したいと思ったのはこれで10回目だ。
いつか殺してやる……。
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