後悔

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後悔

一日も早く病院に行かなければいけない… 頭ではわかりながらなかなか行動に移せない… まさか…まだそんな事を考えていた‥ 二回目…検査薬を試した 結果は同じ 上司に話すしかない… 「ごめん、出来てしまった」 「えっ? 避妊してたのに? …下ろすんだろ… ごめんな‥」 好きじゃない人‥ お互い淋しさ紛らわす‥ これも浩志が言った「道具」だったんだろうか… 仕返しの罪‥罰‥ 代償は大きかった 浩志にも話さなければ… その日は頭が真っ白で… 1番信用してる友達に話した 「言わない方がいい 汚いかも知れないけど、嘘も…黙ってる事も… その方がいいって時があるよ… 知らない方がいいんだよ」 そうかも知れない… でも自分が許せなかった つまらない意地の為…自分の為… 次の日、病院に行く 周りは若い妊婦さん… 私一人が浮いて感じた… 診察室に呼ばれ、問診が始まる 最後に… 「あ~離婚されて‥一人ね… できてても産まないんでしょ」 冷たく言われた 仕方ない… 「ハイ‥」と… 「じゃぁ診察するから椅子に座って、足開いててね」 なんだか訳もなく涙がでそうだった 「はい‥ 間違いないですね 妊娠です」 わかってたけど…悪い夢でも見てるようだった… 先生が「いっぱい手術の予定入ってるから 来週の月曜日に来なさい」 「手術は昼からやるから朝の10時には来てて下さい 前日の夜9時からは飲食は禁止です」 と言われてその日は帰った 上司に説明する… 費用は半だし… 同意書は書いてもらえなかった 暗い顔で長女に話した… 私が頑張って働いてたこと‥ 母親‥だけど女としても幸せになってほしい その言葉が何より辛かった もう頼めるのは娘しかいなかった 同意書に上司の名前‥ 書いてもらう 月曜の朝‥ 自分で運転して来ないように言われたが‥ 頼める人もなく隠れるように自分で運転して病院に着いた ちょうど10時だった
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