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あの日の事は思い出せない… ただ麻酔があまり効かなかった事… 病室で夢をみた事… 一人で来た時と同じように隠れるように帰った事…
あの日は浩志に会う事も出来なかった 当たり前…
浩志は不思議そうだったけど…あの日から会うのを避けた
話さない自分は汚い… だけどもう大切なモノ失いたくない…
そう思いながら一ヶ月が過ぎた頃… 浩志もまた風俗に通ってるのがわかった‥ なんとなく薄々気が付いていたから驚きもしなかった
私は人間の「欲」が怖かった
ひとつひとつ頭の中を整理して考えてみる‥
人を好きになる理由、また嫌いになる理由、結婚、離婚‥ 男と女‥ 算数のように正しい答えなんていくら考えても出て来ない‥
ED‥ 私が悩んだ一つの言葉‥ セックスはそんなに大切なんだろうか… 愛する物同士…愛を確かめ合う行為かも知れない… だけどできない人達はどうしたらいいんだろう…
私は裏切った為に…今は心が淋しい…
身体よりも… 繋がらない心がとても悲しい…
だからあの日以来、空洞のような空っぽの心… また昔のように笑えるようになるんだろうか… 私は一生… この罪を償う事はできないのだろうか…
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