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愛する事の意味
あの日から空っぽのまんまの私がいる
少し距離を置いて浩志とも続いてはいた
久しぶりに子供とゆっくり過ごした その日は甥っ子(五歳)も
うちのチビ(⑫才)と三人で散歩に行く
子供の気持ちは純粋でなんだか汚い私が浄化されていくようなキモチになった
名前も無いような道端に生えてる雑草…それに小さな花が咲いてるのを見つけてチビ二人が「キレイ~! あっこっちにもある!」 たかが雑草に興奮している二人…
「ね!ママも来て! ちょっと見てよ~!」と… あまりに呼ぶからチラッと見てみたら ホントに綺麗… 思わず「綺麗だね~」と
こんな事に興奮して喜んでる二人をなんだか羨ましく… 愛おしく見つめていた
忘れてしまってた感情… 立派な花屋さんの花であろうが道端の雑草であろうが… 綺麗な物はキレイ 小さな事に感動してる二人…
大切な事に気づかせてくれたような気がした
小さな生命に対する優しさ… 弱い者を助けてあげれる強さ… 間違いを正せる勇気… そんな事すらこの数年は忘れてしまってた
たった1時間足らずの散歩で私は小さな二人に色々教えてもらった
大切な人… 大切なモノ…かけがえのない生命… 無条件の愛… こんな簡単な事を私は気づかなかったんだ…
見返りを望んでない… きっと自分に言い聞かせてるウソ… 望んでるから裏切られた…そう思ったんだ…
明日浩志に話そう… 許してもらえなくていい 正直に今までの事全て… 思った事も…やってしまったあやまちも…
帰ってから浩志にメールをした
「今日来れない?」と…
返事は少し時間経ってから届いた
「どうした? なんかあったのか? いいよ行くよ~」
その日の夜9時過ぎに浩志は来た
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