わざと傷つけて

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わざと傷つけて

何も変わらないまま時間だけが過ぎていく‥ 変わった事はこのころは浩志からのメールがやたら増えた事‥ 何を意味するのかはわからなかった ただ、自分の休みの日は必ず行くパチンコ‥ 「今から行く」 「もう着いたよ」 「今かかった」 「今から帰るね」 …そんなメール… 私にはわざとにしか思えなかった 風俗に行ってない… その裏付けのつもり? そう思えた‥ 返事を返そうにも一度頭をよぎったら悪い方へ悪い方へ‥ 想像だけが先走った まただ‥まただ‥ そうじゃないのかも知れない‥ でめ聞いても今度は決して言わないだろうという直感‥ もう関係ない人‥ 何をしようと関係ない‥ そう思いながら返すメール‥ 嫌味のひとつも言いたい‥ 「久しぶりに勝った!」と嬉しそうにメールが入ってた こんな状態を続けて‥たかがパチンコひとつで何喜んでんの? 勝ったお金でまた行くんやろ? 頭に浮かんだ私の言葉… 言わない方がいい‥そんな事はわかってる でも、言わずにはいられなかった‥ 「よかったね また遊べるやん」 ‥とだけ返信した 「どういう意味で?」と、また返信メールが来る そんなことはわかったうえの言葉だったから「私が遊ぶんじゃないし、遊んでる浩志が1番わかってんじゃないの?」と、誰が聞いても嫌な私の返信メール… 少し時間あけてまた返された返事… 「そう思ってるなら仕方ないね」… それじゃ私の気持ちもおさまらない やっと何となく忘れたような… 過去の事と割り切れそうな時に… 言わなきゃ良かった… 腹の虫がおさまらず、「私だって浩志と寝ていい思いなんてしたことないし、EDの話し聞いてからだって、なんだって最初から私もあんたとのセックスなんて気持ちいいもんとは思えんかった! 自分だけがツライみたいな… 薬飲むなっていったから風俗で発散してた…みたいな勝手な事言わないで! 私だってよくなかった!」 …言わなくていいことまで言ってしまった 返事は来なかった 少しづつ努力しようとしていたに違いない浩志にわざとトドメを刺してしまった これで終わりなんだ…忘れよう‥ その日遅くに返事が来た…
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