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その夜るは妙に明るく振る舞う私がいた 子供に気付かれたくなかった どうしても気になる携帯 電源をOFFにする 早く寝てほしかった‥ 一人になりたかった やっと寝静まり夜中の②時をまわった頃ありえない期待と‥ 終わりを告げられるかも知れない不安で携帯の電源を入れてみた 何件かメールが届いてた 仕事のメールだった‥ あたりまえか‥と、後悔で涙が溢れてくる その時メールが入ってきた 浩志からのメール‥ 見るのがなんとなく怖かった そこには想像しなかった言葉が綴られていた 「ごめんな 起たないのはあんたが悪い訳じゃない だけどあんたを苦しめている 哀しいよな 今日帰りながら涙がでてね カノジョがいる それだけで嬉しかった 心強かった 安心できた だけどあんたは違った
悪いのは俺 信用ないだろうけど好きな気持ちは変わらないままだった‥」 嘘が得意じゃない、上手い言葉も言えない、私が知ってる不器用で正直な浩志の言葉… だからよけい気持ちがわかって涙が止まらなかった 肉体関係って… そんなに大切なんだろうか… 大切なモノは他にも沢山あるんじゃないだろうか… 浩志が知らないだけで私も今は好きでもないひとと寝ている なんで…許せないんだろう もう一度話しがしたい メールではなく直接会って…
だけど返事は返せないまままた時間だけが過ぎて行く その頃には私の身体は違う男の感触だけが刻まれて浩志のあたたかかった心地良い感覚はなくなろうとしていた
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