与えられた罪

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嫌な予感… カレンダーを見て見る‥ 毎月娘と重なる生理… 今月はまだ… 娘は? カレンダーに印が付いてある 娘はあったんだ… 年だし… 遅れてるだけ… 三人の子供‥妊娠した時はすごい悪阻があったし そう願いたい‥ やっと浩志と向き合えて… 今からやり直すんだもん… 気にしない方がいいかも… 自分に言い聞かせた その日の夜は遅くに浩志が来た いつも決まって500の缶ビールを飲む ツマミはお菓子やらソーセージ、たわいもない話しをして昔のように笑う… 私もまたこの時は「嫌な予感」も忘れて楽しんでいた 相変わらず深夜まで楽しんでベットに入る… だけど‥笑って昔に戻れたのはセックス以外の事… やっぱり私に背中を向け寝ようとする浩志… 私が傷付けたから仕方ない… いくら後悔しても一度出した言葉は消えてくれない… ただ…あの時私はどうして「一緒に病院行こう」と、言ってあげれなかったんだろう… 無言の背中が私を責めてるようにすら思えた… よく考えたら昔は私の顔や頭をクシャクシャとよくイタズラっぽく触ってた… そんな事も今はしない… 手すらあたらないようにしている 仕方ない‥ 時間が解決してくれるだろう‥ そう思い込むように努力した… そんな感じの日が流れるように続いてたある日、娘から「ね~今月の生理いつだったの? カレンダーに印付けないと忘れるよ~」… そうだ… もう、月が変わろうとしてるのに…まだない 仕事が忙しく忘れていた 胸の辺りが張ってる… まさか… つわりはないよ… でもなんだか下腹に違和感があるような気がする 怖くなって薬局で検査薬を買った 違うってのを確認するだけ‥必死に自分に言い聞かせた トイレで確かめてみる‥ オシッコをかけて1分待つ‥ 待つまでもなく反応した 間違いなくプラス‥ 妊娠だった… 私の犯した罪‥神様からの罰‥ また、私の幸せが‥目の前から消し去られて行くのが見えた…
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