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  昔から、そういうのを ほっとけない俺は その道の隙間に入った。 すると、いかにもチャラチャラした男二人に 囲まれている半泣きの女の子がいた。 「…俺らにぶつかっといて、礼もなしとかありえなくね?」 「そーそー、ちゃんとしてもらわないと」 女の子の腕を掴んで いやらしい目付きで男らは言う。 なんや、こいつら。 気持ちわりぃ。 「やっぱ、女子高生はいいね、若いし。体で礼してもらおうか」 ニヤッと笑って手を出す。 女の子に伸ばした手を 俺はバシッと掴んだ。 そして睨み付ける。  
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